石巻市ジュニアリーダーサークル「げろっぱ」の子どもたちが中心となってイベントの準備が行われてる。祭りを盛り上げようと皆一生懸命。自分たちも怖い思いをし、中には家族を失った人もいるだろうが前を向いて生きていこうとしている姿、パワーが印象的。 祭りに集まってきたのは、避難所や地域で生活を送っている子どもたちや家族。バルーンアート、紙飛行機、シャボン玉、ボーイスカウトによるロープワークを使ったゲームなど、いろんな楽しいブースがあった。私たちは、風船ヨーヨー、綿菓子、ポップコーンコーナーを担当。(すべてサンフラワー華陽から持参)。オレンジリボンTシャツを着用し、さりげなくPRしながら、一時の間だけでも、震災のことを忘れて無我夢中に遊んでもらいたいという一心で、子どもたちと関わった。喜ぶ子どもたちの姿に、逆に癒された。避難所に住むお年寄りも、懐かしいと喜ばれていた。 大声コンテストに私も参加。結果、優勝。マイクを持つ機会があり、桜学館の子どもたちにもそこそこウケのよい、「まじんブウ」と「ドナルドダック」のマネを披露してみた。 大ウケ。県を越えて、ドラゴンボールネタで子どものハートをつかんだ。
かなり瓦礫の整理はされていたものの、山積みになった瓦礫は行き場も無く、何箇所かに固められていた。ふもとにあったお墓もぐちゃぐちゃで無残な状態だった。映画でも見ているかのような非現実的な不思議な感覚。
今回見たものは、被害にあった東北のごく一部。悲しい、厳しい現状のごく一部。 新聞やテレビだけではわからないことや、感じることのできないことがたくさんあった。 今、目の前にある小さな幸せがどれだけありがたいことなのか。日々当たり前に過ぎていく穏やかな時間、帰る場所があるということのありがたみを強く感じながら、被災した人たちのために、子どもたちのためにこれから何ができるのか?もし自分たちが被災したら・・・子どもたちのために、地域のために何ができるのか?今回、被災地の現状を見たから終わりではなく、これからも復興を見守り続けていきたい。などなど、こんな感じに足りない私の頭を珍しくフル回転させながらの被災地ボランティアだった。
児童指導員 伊藤由貴